intermission II

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原作軸(月影、2019年)

・部署名、役職など捏造の極み

 


 

 職場で「娘が反抗期で」と愚痴をこぼすと、最初は皆一様に「ああ、大変ですよね」と同情を示してくれるのだが、家庭で起きた悲しい出来事の数々を例え話として披露するうち、その共感度は削がれていってしまうのが常だ。そのくらい、マシなほうですよ寺林課長。娘さん高校2年生でしょう? 可愛い可愛い、そんなのね、プチトマトよりプチプチ反抗期ですよ。
 ──本当にそうだろうか。自宅のリビングで芸術新潮をめくる俺は、スウェット姿でスマホをいじる娘から発せられる「話しかけないで」オーラに気圧され、家族団欒の機会を逸している。「最近学校はどうなんだ」と尋ねたところで「別に。」で会話が終わること請け合いだし、「彼氏とかできたのか?」なんて聞こうものなら、荒々しくテーブルを殴りながらリビングを出て行ってしまうに決まっている。
 食後の時間を一人娘と共に穏やかに過ごしました。近所で何か事件が起き、警察にアリバイを問われたときだけ賛同が得られそうな文章で俺は心の日記を綴った。今は難しい年齢なのだ。父親として、これくらいで及第点と満足するべきなのかもしれない。
 仙台市博物館で学芸課の課長を務める自分には、目下の課題がある。入館者分析を行った結果、現在のウィークポイントとなっている若年層に訴求する企画を実施しようではないか、という議題が持ち上がっている。けれど政宗公の威光にあずかった「歴史好き女子」向けの企画はやり尽くしているし、ある程度軌道にも乗っているのでカンフル剤にはなりそうにない。企画展系で新たな鉱脈を探すのはハードルが高いので、だったらイベントを打ちましょう、という方向に舵を切っているのだが、それはそれで何から手をつけていいかさっぱり分からない。若手職員のチョイスで「一日館長」の候補が数名挙がっていたが、誰がいいのか、決定権をゆだねられた50代男性こと俺は途方に暮れるしかない状況だ。

 

 ──課長の娘さん高校生ですよね。ちょっと聞いてみてくれませんか?
 ──ねえ、さっき俺が娘に洗濯もの一緒に洗わないでって言われた話聞いてた? 今岡さんも、月島くんも聞いてたよね?
 ──聞いてましたけど。仕事ですから。

 

 職場の若手たちにあっさり突き放され、俺は自らの課長としての威厳について考える。課長って、一般企業の課長とはちょっと違うんだから。エラいんだから、博物館の課長。
 手元には、帰り際に押しつけられたメモ紙がある。そこに羅列された人名とプロフィールに、俺は改めて目を通した。
 エントリーナンバー1、伊達きらら。歴史系ユーチューバーとのことだ。推し武将は「こじゅこじゅ」こと片倉景綱で、仙台市博物館も自身のチャンネルで紹介した経歴あり。チャンネル登録者数15万人だそうだが、俺にはそれがすごいのかすごくないのかも分からない。
 エントリーナンバー2、ラミレス和馬。仙台市出身で、ダンスボーカルユニット「タックスヘイブン」の人気メンバーだという。現代を生きるおじさんとして正直に言うと、個人名もグループ名も聞いたことがなく、果たして彼に集客力があるのか見当もつかない。
 エントリーナンバー3、笹かまってちゃん。市からも県からも非公認のゆるキャラで、宮城の特産品「笹かま」を模したユルい外見に似合わぬ病み系のツイートがバズり、人気が出始めているとのこと。「中の人」が声を出すことはなく、スケッチブックにペンを走らせるスタイルで意思疎通を図るそうだ。なんというか、全体的に不安が大きい。
 次が最後だ。エントリーナンバー4、影山飛雄。今回の4名の中で唯一、顔と名前の一致する人物だった。宮城県出身のバレーボール選手で、日本代表としてオリンピックにも出場している人気アスリート。申し分ない経歴だが、ブッキングに不安があるのと、アスリートと博物館の親和性の有無もやや首をひねってしまう部分ではある。

 

「影山飛雄かぁ……」
「は? トビオちゃん?」
「え?」

 

 自分が声を出していたことにすら気付いていなかった。スマホの向こうの世界に胴体あたりまで呑み込まれていたはずの娘が突然、リビングに戻ってきて明瞭な声を発したので、たじろいでしまった。

 

「え、影山飛雄って言わなかった?」
「言ったよ」
「なんでお父さんが急にトビオちゃんの話すんの?」
「あ、ごめんごめん。仕事の話だよ」
「仕事って、博物館ってこと? トビオちゃんがどうかしたの?」
「菜々美も知ってるのか、影山選手。実は、一日館長の人選を悩んでてさ……」
「見せて!」

 

 娘の菜々美は俺の握るメモ用紙を目ざとく見つけ、手を差し出してきた。大人しく紙を渡すと、突然生まれた娘との会話に動揺する父を置き去りに、菜々美は1秒で目を走らせ、「絶対に影山飛雄!」と結論を出した。

 

「若年層に足を運んでもらえるようなゲストがいいんだけど……」
「迷うメンバーじゃないよそれ。一択すぎ!」
「へー……。影山選手って菜々美の周りでも人気なの?」
「男バレ自体今超来てるから。かっこいいし、面白いし、あと普通にバレーやばいし」
「そうなんだ」
「背高いし、スーツとかも似合うしさぁ。トビオちゃんが館長するなら私も友達と行く!」
「そんなにか。菜々美がそこまで言うなら影山選手にしてもらおうかな」
「それお父さんが決めるの?」
「まあ、そうだね」
「へえ……すごいじゃん」
「ま、まあね。まずは影山選手のスケジュール押さえないとな」

 

 若者の流行りに疎いのはあまり歓迎されることではないだろうが、おかげで娘と話せたし、尊敬のまなざしまで向けられてしまった。なんてことだ、男子バレー。なんてありがたいんだ、影山飛雄選手。

 

「案内は誰がするの?」
「ま、まあ、お父さんかな!」
「えー。お父さんがトビオちゃんと話すのなんかヤだ……」
「なんてこと言うんだ娘よ」

 

 必死に押さえていたニヤけ顔が一気に引っ込む。

 

「前にさ、職場の人たちと一緒にいるとき駅で会ったじゃん」
「ああ。ちょうど菜々美が塾から帰ってきて、偶然一緒になったよね」
「あのときにいた眼鏡のカッコイイ人、新卒の月島さん」
「お父さんの同僚なんてよく覚えてるな……」
「高身長イケメンは忘れませーん。ねえ、あの人に案内してもらいなよ。トビオちゃんも絶対そのほうがいいよ」
「100歩譲ってお父さんよりはいいかもしれないけどさ……それなら若い女の人とかのほうがいいんじゃない?」
「え発想キモっ! トビオちゃんそういう世代じゃないから。絶対男子のほうが接しやすいし気楽だから! オジサンの発想マジキモイ」
「ひん……」

 

 回復したばかりの尊厳が再び失われ、俺は小鹿のように身を震わせた。
 とりあえず、一日館長のオファーは影山選手に出すしかない。海外移籍するとかいう報道を目にした覚えがあるし、急がなければなるまい。

 

 

 かくして影山飛雄の招聘には成功したものの、影山選手のアテンドに月島くんをつける、という娘の要望については、いささか悩ましいものがあった。
 何せ彼は新卒職員だ。VIP対応に彼をつける、と言ったら「何を考えているんだ」「課長のお前がやれよ」と反対されるに決まっているし、月島くんだって心労が多かろう。
 悶々と1週間ほど悩み、月島くん以外の職場の面々に相談すると、「まあ、普通はよくないでしょうけど」と前置きをされ、意外にも「いいんじゃないですか」と肩を竦められた。

 

「新卒ですけど、月島くんなら展示物への知識も深いですし、案内できそうですよ」
「そうかなあ。こう、愛想のいいタイプじゃなくて大丈夫かなあ?」
「そりゃ月島くんはクールメガネ男子ですけど……寺林課長、分かってます? 月島くんってああ見えてVリーグの選手ですよ。そちらの知識も豊富でしょうし、影山選手のアテンドを任せるのに、これ以上の人材いないですよ」
「そ、そっか。そうだよな……。今岡さん、月島くんに頼んでおいてもらえる?」
「え、嫌ですよ。課長がご自分で伝えてください。月島くんにすっごく嫌そうにされたら私、心折れちゃいそう」
「俺もだよ今岡さん……」

 

 月島くんことクールメガネ男子へ、無理難題感強めの依頼をする任をおおせつかった俺は、その任務をさらに1週間引き延ばした。一日館長デーは目前で、そろそろ当日の段取りを調整しないとまずい。でも月島くんに睥睨されたくない。出口のない葛藤を繰り返していると、とうとう月島くん本人から、当日はどうするのかと切り出されてしまった。

 

「スケジュール見てて、気になったところがあるんですけど」

 

 昼休みも半ばほどを過ぎ、学芸課はがらんとして人がいない。2人きりの緊張感も相まって、俺はまた小さくなって肩を竦めた。

 

「月島くん、分かるよ。そろそろアテンドの担当者を決めるべきだよね」
「はあ……決まってなかったんですか?」
「心の中では決まっていたよ。でも言えなくて!」
「そうですか。それは別にいいんですけど……」
「大変恐縮なんだけど! 影山選手のアテンド、お願いできる!?」
「……僕がですか?」
「は、はい……」
「分かりました。対応します。それで、午後の収蔵庫を案内するパートなんですけど……」
「い、いいの!? アテンド!」
「はい。僕でよければ」
「大丈夫? 影山選手、ちょっと怖いイメージあるけど、ほんとに対応任せていい!?」
「……っふ。問題ないです。知識の面でも、特に不足はないと思うので。それより、収蔵庫の見学で──」

 

 一瞬のことで、目を疑った。月島くんが笑ったような気がする。それも小馬鹿にしたような笑い方ではなくて、目を細めて、何かを懐かしむような優しい笑い方だった。
 俺はしばし呆けたが、月島くんの用件は「影山選手はセッターだから、木箱などのささくれのある備品に触らせないほうがいい」という深謀遠慮に基づいた指摘で、強くうなずきながら俺はスケジュールの見直しを行ったのだった。



 果たしてイベント当日、「ちょっと怖いイメージあるけど」なんて口にしたのが申し訳なくなるくらい、礼儀正しく品のよい青年がチーム広報を伴い控室へと現れた。

 

「シュヴァイデン・アドラーズの影山飛雄です。よろしくお願いします」

 

 「スーツが似合う」という娘の過去の発言に強く賛同せずにはいられない。鍛え上げられた体にダークグレーのスーツをまとう青年は、危うげな切れ長の瞳がぞっとするほど美しく、俺は文字どおり目を奪われてしまった。

 

「課長」
「失礼しました、いえ、見とれてしまいました。学芸課課長の寺林です。よろしくお願いします」
「あ、はい。お願いします」
「それから、こちらが本日ご案内を担当させていただきます月島です」
「学芸課の月島です。どうぞよろしく?」
「……聞いてねーんだけど」
「え?」

 

 突然交わされた不穏な会話に、俺は両隣の長身男性二人をせわしなく見比べた。
 月島くんは、いつもどおり──と言っては語弊があるけど、いつもどおりのどこか不遜な表情をしていた。影山選手はというと、ひくりと口角をゆがめて月島くんを見上げている。ついさっきまであんなにも礼儀正しかった青年の砕けた口調に、俺だけではなく控室にいた皆が困惑している。

 

「先に言っとけよお前」
「あれ? 影山選手、どうかされましたかぁ?」
「くっそ……」
「もしかして、お二人お知り合いですか? あっ、ご年齢も確か同じですよね」
「あ、課長。大丈夫ですので、任せてください。影山選手、本日はよろしくお願いいたします」
「んぐぅ……!」
「いやあ、影山選手は学生時代から日本史はお得意でいらっしゃいましたもんね! 地元の郷土史もきっとよくご存じでしょうねえ」
「月島コノヤロウ……!!」
「ほ、ほんとに大丈夫!?」

 

 このあとすぐに調べて分かったことだが、月島くんと影山くんはVリーガーとして以前に高校時代の同級生で、知り合いどころの話ではなかった。3年間チームメイトとして共に汗を流した彼らだが、気のいい仲間というより何やら複雑な関係のようで、全部分かったうえで月島くんはこの仕事を受け、影山選手には一切知らせなかった、ということらしい。

 

「月島さんの下のお名前何でしたっけ?」

 

 館長室での任命式のあと、取材に来ていたスポーツ記者(番記者なのだろうか、気心の知れた様子だった)に影山選手が「『けい』です。ホタルって書いて、月島蛍」などと教えたりしていた。本当に近しい間柄だったのだな、ということは分かったが、展示品を見ながら控えめな声で話す二人の会話が漏れ聞こえてきて、ついて歩く俺はおろおろと口元を押さえるばかりだ。

 

「戦国時代は歴史ファンからの人気が高い時代ですが、案外と短いものなんです。何世紀ごろか、お分かりになりますか?」
「じ、じゅう……」
「十?」
「じゅうに」
「館長は大変おバカでいらっしゃいますね」
「ヌンッ……!」
「15世紀末から16世紀末の約100年ほどを指す時代区分とされます」
「おい結構長ぇじゃねえかよ」

 

 ああ、本当に大丈夫だろうか。月島くんはとても楽しそうだけど、影山選手のほうは細い眉をぎゅっとしかめて月島くんを睨めている。
 広報活動に力を入れた甲斐もあって、今日の博物館は近年にない客の入りだった。影山選手が一般客の前に姿を現すのは移動中のわずかな時間だけだったが、それでも彼をひと目見ようと駆けつけた若者は多く、男女問わず人気を博している様子がうかがえた。


 常設展を回ったあとは、収蔵庫や展示物の補修工程といったバックヤードを見学してもらい、最後に館内のレストランで少し遅めのランチを取って終了という流れになっていた。
 ところが蓋を開けてみると、影山選手ご一行を見守る人の波ができてしまい、混乱を避けるため影山選手にはレストランではなく応接室で昼食をとってもらうことになった。

 

「月島くん、北B応接室に影山選手の案内頼むよ」
「分かりました」
「食堂からメニューの画像撮って送るから、影山選手に選んでもらって」
「あ……レストラン、カレーありますよね」
「カレー? あるよ」
「カレーにしといてください。僕はカニクリームコロッケ」
「え! メニューいろいろあるよ? 聞いてみなくて大丈夫!?」
「大丈夫です。影山はカレーなんで。……あ」

 

 そこへ、広報担当との打ち合わせを終えた影山選手が戻ってきた。「ん?」と首を傾げながら、月島くんと俺の顔を見回し、もう一度「ん?」と反対へ首を傾げる。

 

「お昼。カレーあるけど」
「カレー。」
「よろしくお願いします」
「気心知れてるねえ! 分かった、カレー頼んで来るよ」
「え、あざっす!」

 

 レストランへ向かう俺の背中に、二人の会話が漏れ聞こえてくる。

 

「俺らも行ったほうがよくねーか」
「君が行ったらパニックになるでしょ。そして僕は君のお守」
「え、ガキじゃねーし要らねえけど」
「バーカ。ファンが入ってきちゃったりしたら困るから残るんだよ」

 

 「私も手伝います」と追いかけて来てくれたシュヴァイデン・アドラーズの広報担当が、月島くんのシンプルな暴言を聞いておかしそうに噴き出した。

 

「あっははは!」
「あっ、これはうちの職員が申し訳ありません!」
「いえいえ、本当に仲がいいみたいですね。微笑ましいです」
「え、ええ、そうですね……」
「影山、最近慌ただしくて少し心配だったんですが……月島さんにお会いできて、だいぶ元気が戻ったみたいです。アテンドご配慮くださってありがとうございます」
「いえいえ、これが全くの偶然でして。私が何も知らずにアサインしてしまったんですよ」
「そうだったんですか!」
「月島のこと、事前にお伝えしておけたらよかったんですが……」
「そんなこと、かまいませんよ。嬉しいサプライズだったようですし」

 

 まったく、月島くんも言ってくれてばよかったのに。けれど、彼のサプライズは100%影山選手に贈られたもので、控室で月島くんに出会って唖然とする影山選手のあの顔が見たくて、月島くんは今日まで黙秘を貫いていたのだと思う。
 月島くんにも、そんな愛着めいた感情を向ける存在がいたんだな。
 俺は新たな発見に感心し、どこか温かい気持ちでその日の業務を終えたのだった。

 

 

「ね、お父さん。トビオちゃんの案内、月島さんに頼んでよかったでしょ?」
「うん。菜々美の言うとおりだったよ……」

 

 家に帰ると、「トビオちゃん」を間近に見られてご満悦の娘がそう言って俺を出迎えた。
 実際、菜々美の助言のおかげで今日は何もかもがいい方向へ転がった気がする。これはお小遣いの一つも弾んでやるべきかもしれない。

 

「トビオちゃん、今日この辺に泊まるのかなあ」
「さすがにもう帰ったんじゃないか? イベントは昼過ぎには終わってたからなあ」
「でも、さっき『マサムネワイド』出てたよ。生放送だったから、絶対まだ仙台にいるよ」
「え、そうなのか」

 

 『マサムネワイド』とは地元のローカル番組で、菜々美によれば、影山選手は20分ほどのコーナーゲストとしてスタジオ出演していたらしい。広報担当も言っていたが、ひとたび地元に帰ると西へ東へと影山選手は本当に忙しいようだ。
 そこまで理解が進んでから、ふと、職場で漏れ聞いた二人の会話を思い出す。

 

 ──「うろつかないで待ってなよ。どうせ迷子になるでしょ」。

 

 博物館からはタクシーで移動すると聞いていたので、いったいどこで迷子になるのだろうと思っていたが、あれはテレビ局での生放送のあとのことを打ち合わせていたのかもしれない。
 月島くんはもしかして、影山選手を迎えに行ったのだろうか。
 今ごろ二人で会ったりしているのだろうか。
 あの月島くんが。
 別れ際、二人は言葉を探して、何かを言いあぐねていた。

 

 ──「この4年、俺がどれだけ振り回されてきたと思ってんだよ」。

 

 うつむいた表情は見えなかった。聞いてはいけない話のような気がして、俺はそっと目を逸らし、踵を返した。

 

 ──「あの日の続き、僕はいつだって始められるよ、影山」。

 

 そんな月島くんの声が、廊下の向こうへ小さくなっていった。詳しい事情は何も知らないけれど、二人の物語が今動きだし始めているのだということは、一介の上司に過ぎない俺にも分かる。

 

「菜々美、やっぱお小遣いあげるよ」
「えっ、何、怖っ! もらう!」

 

 ブラボー、プチプチ反抗期。願わくば、二人の若者の未来に幸の多からんことを。