intermission II

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WJ12号*

すっ飛ばして書きたいところの感想を先に失敬します!!




ハイキュー338話「小さな巨人決定戦」

7周年!!
7周年ですか…すごいな…連載開始当時小学生だった子がワンチャンVリーガーになってますよ。やばいな。しかし、周年への理解が雑である笑


巻頭カラーで影山くんが美を極めています…
長ズボンをお召しでした。さすがにあのショートパンツはエロすぎるということで、少年誌ストップがかかったのだと推察されます。それでいいと思います。
見せて隠す。隠して見せる。余韻を味わう。
これが侘び寂びです #coolJapan



さて本編です。
たっぷり梟vs狢を見てきましたが、時間軸が戻って、音駒終了のタイミングの話になりました。
まさかの、小さな巨人の登場でした…びっくりしたな~
イケメンでした。
それも予想外の方向の…

なんとなく、もうバレーやってないんだろうなという感じはありましたが
本人の言った「やりたいことがあった」「声がかからなかった」っていうのが、どこまで本当なのか…深読みすれば、実は再起不能の怪我をしたけど言わなかったとか、そういうパターンもまだ消えてはいないのかもしれませんが、言い方的にも、それを受け止める日向の感情の描写的にも、ほんとなんじゃないかなあという気がしました。

日向がこの事実にあまりがっかりしていないことについて、
まだ理由の説明を残した状態ではありますが、なんというか…
自分の印象は、補助輪が外れたというか、
ロケットを打ち上げるためのブースターや、エンジンが、その役目を終え、外れていったということのかな、というふうに感じました。

本当の意味で、収束する点に向かってハイキューが走りはじめた、という感じがします。
そのうえで、また広がっていくと思っていますが…


影山くんの「バレー日誌」エピソードがなぜこの1話に登場したのだろう、と少し考えていたのですが、もしかしたら、そういう…影山くんの人柄を改めて整理して、外殻を固めて、それを日向に語らせて…という、地均しの1つだったのかなあ、と思う…。


ただ、個人的には、このバレー日誌を影山くんがつけているという事実が、
「愛おしい」なんて感情じゃ足りない、猛烈な、ひれ伏すような尊さと切なさを覚えるもので
……どうにもこうにもたまらなかったです。


「バレーはつなぐスポーツである」というのは、
これまでにハイキューで繰り返し語られてきていました。
先輩から後輩へ、祖父から孫へ、仲間から仲間へ、敵であるはずの誰かから誰かへ、
人から人へと思いを繋いで、バトンを渡す。
バレーボールを比喩として重ねられるそうした連綿とした営みに、私含め、読者は心を打たれ続けてきたと思います。

そして、そういうものと対比されるのが、「全部俺一人でできればいいのに」という、孤独な影山くんの在り方だったとも思っています。
それを、誤りと言ってしまえば
日向の「だから友達も居ない」なんて言い方は、なんだか残酷にも思える。
でもそうじゃなくて…

影山くんは、
日向が野球をやっていたとき
新しいゲームをやっていたとき
友達をつくって、共感し合って、笑い合っていたとき
昨日の影山くんから今日の影山くんへ
今日の影山くんから明日の影山くんへ、一人きりのバトンを渡し続けていたっていうことですよね…。
ハイキューは、その形影相弔う影山くんの在り方を間違いとして描かない。んだなあ。


バレー日誌というのは、影山くんの勤勉さの象徴であると同時に
彼がたとえこの世に一人きりでもバレーをやる人間なんだという、
相対でなく、絶対の中で生きる影山くんの完全世界の露見だったようにも感じます。


少し抜き書きします。

日向「あ 多分 バレー日誌書いてマス!」
潔子「へえ…!なんだか意外…」「もっとこう…その時その時のインスピレーションでプレーするみたいなイメージだったけど…」
日向「おれも最初目を疑いました」
(中略)
日向「影山はアホで凶暴だけど バレーにだけはそうじゃない」
「凄え奴だけど 最初からそうだったわけじゃなくて」「ずっと おれがバレーなんか見た事もない頃からずっとやってる」
(中略)
日向(たからずっと”先”に居る)

 


うん…
潔子さんの言うとおり、日向が影山くんのことを饒舌に語るのはとても珍しい。
私は、日影について腐女子なので、
影山くんがバレー日誌をつけている事実を知った瞬間に日向が恋に落ちざるをえないのですが
(赤の他人の私ですらこんなに愛おしいのに日向の立場だったら…と思う)
それを差し引いても、
影山くんのそういう生き方が、日向に肯定されてよかったと思います。
なんとなく安心しました。




*****

順番のちらかった感想になりました。
おめんぼく。。


続きにお返事です。


==== 12日14時台の方
小説読んでくださってありがとうございます!
めっちゃ嬉しいお言葉ばっかり頂き恐縮です。もし小説を通じて自分と同じ妄想に思いを馳せてくださっているのであればこんなにうれしいことはないです。

影山くん受けの小説!わ~いいですね…!
コツですか…私も知りたいです…笑笑 烏滸がましいです私なんぞ…
ただ、うーん……これは失敗談ですが、個人的に校閲段階で一番多いのが、影山くんを良い子ちゃんにしすぎてしまってキャラぶれして書き直しというパターンです。
参考にならなくてすみません!影山くん難しいですがやっぱ思考を覗く取り組みは非常に楽しいのでおすすめです…!

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小説書くコツよくわからんすぎてあれです
世の中の書き方の解説みたいなのに照らすとことごとく自分は不正解だったので
最近ではもう堂々と目をそらすことにしています…