・架空(既視感あり)のトークバラエティーに牛影が出演
・身長捏造あり(未来想定のため)
・「W:」テロップ文字
※架空(既視感あり)のトークバラエティーに牛影が出演
※身長捏造あり(未来想定のため)
※W:テロップ文字
(着席後)
MC「改めてご紹介します。本日のゲスト、男子バレー全日本代表、
牛島若利選手と影山飛雄選手です、よろしくお願いします!」
牛島・影山「よろしくお願いします」
レギュラー「すげ~~」
レギュラー「すでに背中がデカい。二人とも」
MC「すみませんが、お二人ちょっと立ってみていただいてよろしいですか?」
牛島「はい」
レギュラー「うわ~~!」
レギュラー「でっか」
MC「ちなみに身長はおいくつくらい?」
牛島「私が193です」
MC「影山選手は?」
影山「(牛島を不満げに睨みながら)……185です」
レギュラー「すげぇ!」
レギュラー「スラーっとしててカッコええわ~」
レギュラー「影山選手もデカいけど、牛島さんがまた大きい」
レギュラー「そうね。一回り違う感じするね」
MC「すみません、影山選手今顔が拗ねてらっしゃるんですが」
レギュラー「拗ねてるの!?」
影山「いや……」
MC「もうちょっと身長欲しい?」
影山「欲しいです。あって困ることとかないんで」
レギュラー「あー、やっぱそういうもんなんだ」
レギュラー「そらそうよなあ」
MC「お二人ありがとうございます、座っていただいて。どうですか、牛島選手くらい欲しい?」
影山「そうっすね。俺はこの人の手に出すんで」
MC「なるほど、影山選手がセッター、牛島選手がスパイカーだから、影山選手が牛島さんのこの左手に」
レギュラー「トス上げるんや」
影山「そうです」
MC「セッターの身長が高いと違うものですか、牛島さん?」
牛島「一般論としては、そうですね。高いところから高いところが最短のトスアップになりますし、あとブロックも跳ぶので」
レギュラー「よう分からんのですけど、セッターで185って小さいんですか?」
レギュラー「こんなモデルさんみたいな。スーツもスッゴイ似合ってて。なあ?」
牛島「高くも低くもないと思います。日本ならどちらかというと高いくらいです」
レギュラー「へえー、みんな高いんや」
レギュラー「周りがなあ」
MC「牛島選手は、アタッカーとして、プレー中にその身長の差っていうのは感じたりされます?」
牛島「いえ。こちらがどうこうというより、彼が必要に応じて跳ぶというだけですね」
MC「あ、足りない分を。じゃあ、かなりキツいんじゃですか?」
影山「試合中は大体ジャンプトスなんで全然誤差です」
MC「え、影山選手ちょっと怒ってらっしゃいます?」
影山「怒ってないです」
牛島「影山は体力バカなので」
影山「体力バカはあんただろ」
レギュラー「喧嘩!?」
レギュラー「嘘でしょ?」
レギュラー「早っ!」
MC「あのー、実はですね。お二人に関してちょっと気になるタレコミがございまして」
レギュラー「えー、なに? なにー?」
MC「今回、事前にお二人のチームメイトなんかにもお話聞かせていただいたんですが、ゲスト牛島さんと影山さんって聞いて、『大丈夫ですか』という声が多々寄せられまして。大丈夫か、あいつら仲悪ぃぞと」
レギュラー「えー!?」
レギュラー「あんな息ぴったりで連係してるのに?」
レギュラー「ホントですよー」
レギュラー「スパイク決まったあとめっちゃ抱き合うてますやん」
影山「抱き合ってません」
MC「え!?」
牛島「抱き合ってはないと思います」
SE:(チャイム音)
W:※抱き合ってます/静止画インサート
レギュラー「ショックやわ~~!」
レギュラー「二人とも宮城出身じゃなかったですっけ?」
牛島「そうです」
影山「そうですね」
MC「皆さんご存じの、毎年1月にある春高バレー、あれの県予選でも戦ってらっしゃるんですよね」
牛島「お……僕が3年のときの決勝ですね」
MC「影山さんはそのとき……」
影山「1年です」
レギュラー「すげー! 運命的」
レギュラー「どっちが勝ったんですか?」
牛島「影山です」
影山「ウチが勝ちました」
レギュラー「へえー、そうなんや」
レギュラー「あ、じゃあそのときの遺恨が今も……」
牛島「いえ。もう4年も前の話なので」
レギュラー「4年! え、じゃあ、影山選手はおととしまで高校生だったってこと!?」
影山「えっと……そうです」
MC「すみません今おいくつでしたっけ?」
影山「俺今19です。まだ誕生日来てないんで……」
レギュラー「若ッ!!!」
レギュラー「すげぇ! 10代で今日本の正セッターってこと!? やばくない?」
レギュラー「牛島選手は……」
牛島「22です」
レギュラー「若い! 牛島選手もめちゃくちゃ若いよ!?」
レギュラー「こんな若くてカッコよくて……」
レギュラー「モテはるんやろなあ……」
MC「はい。その辺り、お二人のチームメイトの方にお話伺ってきました。VTRがありますのでどうぞ」
影山「えっ」
==
選手A「牛島と影山ですか。マジか」
選手B「大丈夫かあいつら。ちゃんと喋れてんのかなあ……」
[スタジオ]レギュラー「ホントに心配されてる!」
スタッフ「質問なんですが、普段の牛島選手と影山選手ってどんな感じですか?」
選手A「牛島はテレビのまんまだと思いますね。クソ真面目」
選手C「全く面白みがないですね」
[スタジオ]影山「誰?」
[スタジオ]牛島「松江さん、森……」
[スタジオ]MC「お二人の犯人探しが始まっております」
[スタジオ]影山「高田さん!」
[スタジオ]牛島「高田さんだな」
選手B「影山は美化されすぎじゃないです?」
選手C「そう? アイツこないだ寝癖のまま全国放送のテレビの取材受けてたよ」
選手A「美化あるよ。あいつイケメンイケメン言われ過ぎでしょ」
選手B「顔はイケメンじゃないですか?」
選手A「いや顔は可愛いけどさ。私生活全然イケメンじゃないからさ……」
選手C「バレーマシーンだもんね。アイツ例えば、彼女のプレゼント選ぶとか」
選手A「あームリムリムリ!!」
選手B「無理ですね!」
選手C「絶対無理だわー」
[スタジオ]レギュラー「言われてますよ影山さん」
[スタジオ]影山「でも多分無理です」
スタッフ「牛島選手と影山選手だと、どっちがモテますか?」
選手A「どっち?」
選手B「牛島じゃないですか」
選手C「え、牛島?」
選手B「キャリアの差が出てる気がします」
選手A「あー、それはあるな。つーか、二人ともそんなモテるタイプじゃないですからね」
[スタジオ]会場「えー!?」
選手C「そうそう。愛想ないからね。ファンに冷たい。若干牛島のほうが丁寧かな」
選手A「あいつ彼女いんの?」
選手B「いないです、いないです」
[スタジオ]レギュラー「牛島さん、ばらされてますよ!」
[スタジオ]牛島「本当なので大丈夫です」
[スタジオ]レギュラー「影山さんは?」
[スタジオ]影山「いないです」
選手A「あいつらってさ、でもアレあったじゃん」
選手C「シャワー室のヤツ?」
[スタジオ]影山「あっヤバい」
[スタジオ]レギュラー「え?」
[スタジオ]影山「ヤバいアレ言う」
[スタジオ]牛島「待っ……」
選手B「牛島、影山の尻ガン見事件。あれやばかったっすね」
スタッフ「何ですか、尻ガン見事件って」
選手A「牛島と影山と、あと誰いたっけ。お前いた?」
選手B「俺いました」
選手C「俺は後から駆けつけた組だった」
選手A「シャワー室で、5人くらい一緒にシャワー浴びてたんですよ。影山がこっちの壁、牛島がこっちの壁立ってて。で、ふっと横見たら、牛島がめちゃくちゃ影山のケツ見てるんですよ」
[スタジオ]牛島「これ止められないんですか? アレ殴ったら止まりますか?」
[スタジオ]MC「牛島選手、モニターは殴らないでください!」
選手A「すげぇ真剣だったんで、なんか茶化すに茶化せない感じで」
選手B「俺が『牛島どうしたの?』って聞いたら、『アイツどういう尻をしてるんだ』って」
選手C「マジか、それ知らなかった」
選手A「俺ら全員『は?』だよな」
選手B「意味分かんなくて」
スタッフ「どういうことですか?」
選手C「影山の尻がすげーキュってなってるんだよね」
選手A「そうそう。確かにあれはきれい。形が」
選手B「形と、肌質? そういうのが良かったんでしょうね」
選手A「何言ってんだコイツって思ってたら影山振り返っちゃって。クッソ気まずい空気にね」
選手B「そうそうそう」
選手A「影山はもちろん『何見てるんですか?』って感じなんだけど、牛島がやめりゃいいのにケツじーっと見てね」
選手B「吸い寄せられるように見てましたね。『なんだソレは……』つって」
選手A「緊迫の数十秒があって、誰だっけ、笑っちゃったやつがいて、そっからね、大騒ぎだったよね」
選手C「あれあとで聞いたけど、尻の、このカーブがあるじゃない」
選手B「はいはいはい」
選手C「この丸みに対して、ここに、こう、線が入ってるらしいの。それが……」
W:>>早送り
==V終了
MC「えー、その影山選手のお尻の写真がこちらです」
影山「え!?」
牛島「駄目です! 駄目でしょう」
MC「冗談でございます」
影山・牛島「……」
レギュラー「影山選手より、牛島選手のほうが先に……」
レギュラー「ほんとほんと」
レギュラー「どういうことなんですか。本当なんですか?」
MC「影山選手?」
影山「それは、その……ありましたけど……」
レギュラー「あー! 真っ赤になっちゃった」
レギュラー「かわいい!」
レギュラー「どういうこと!?」
牛島「これに関しては、正式に謝罪をしました」
影山「され……ました。」
MC「え? 見てた、ごめん、で手打ちになったんですか!?」
牛島・影山「そうですね」
レギュラー「影山選手それでいいの!?」
影山「牛島さんに、あんな真剣に謝られたの初めてだったんで……」
レギュラー「えーーー!」
MC「大丈夫か男子バレーは!?」
====
MC「えー、お尻事件の興奮冷めやらぬ中ですが次のコーナーいきます。『全日本のスパイクとトスを実際に体感してみよう』のコーナー!」
会場「イエーイ!」
MC「お客さんもね、一度お尻事件のことは忘れてくださいね」
レギュラー「いや言うから! 何べんも言うから思い出に残ってまうねん!」
レギュラー「忘れましょう一回」
MC「お二人にはユニフォームに着替えていただきました。牛島さん、影山さんこちらへどうぞ」
レギュラー「おー、かっけえ~!」
MC「これは今の全日本のユニフォームということで、牛島さんに赤のユニフォーム、影山さんに黒のユニフォームを着ていただいています」
レギュラー「もう1色ありますよね? 白だっけ」
牛島「そうですね。今はその3色です」
レギュラー「どれがいいとかあるんですか?」
牛島「相手の国とかぶらないように調整するので、われわれ選手は選びません」
影山「気分の話でしょ。これだと勝つ気がするとか」
MC「影山さん、そのとおりです」
牛島「そうか。特に好き嫌いはないです」
レギュラー「影山さんは?」
影山「高校が黒だったんで、黒のがいいです。白は白鳥沢っぽいし」
牛島「何が不満だ?」
W:※牛島選手は白鳥沢学園出身
MC「できれば仲よくお願いいたします! コーナーいきます! まず、牛島選手のスパイクを体感させていただきましょう! (中略)はい、移動しまして、こちらのスペースで牛島さんにサーブを打っていただきます」
レギュラー「めったにないよ、この番組でこっちのスタジオ使うの」
レギュラー「こわいこわい、ネットあるよ」
レギュラー「待ってヤな予感する。体感って何!?」
MC「えー、コートの対面に全員入ってください。牛島選手がスパイクを打ちます」
レギュラー「えーー!?」
レギュラー「嘘でしょ!?」
MC「牛島選手といえばね、今の日本代表では22歳ながらエースとして大活躍されていますよね。とにかく破壊力満点というイメージなんですが、どうですかね、スパイクで心がけていることというのは」
牛島「そうですね。基本的に威力を重視しています」
レギュラー「ほらーーーーーーーーーーー!」
レギュラー「俺らヤバいとこ来ちゃったよー!」
MC「へぇー、やっぱり威力ですか」
牛島「サーブでも、俺はあまりコントロールがいいほうではないので、コートに入れようとすると触られやすいんですが」
レギュラー「コントロールいいほうじゃないって聞こえたよ!? 大丈夫!?」
レギュラー「遠くてあんま聞こえてこーへん!」
牛島「少々触られてもはじいてしまえばいいので」
MC「なるほど、あの、撮影スタッフさんもちょっと気をつけてください!」
レギュラー「怖いよー!」
MC「影山さんのトスで牛島さんに打っていただくと。いかがですか牛島さんのスパイクは。受ける側というのは?」
影山「紅白戦とかで、ときどき。クッソ重いしクッソ痛いです」
レギュラー「やばいじゃん!!」
レギュラー「影山さん、『クッソ』に超力入ってる!」
レギュラー「こわいこわいこわい」
MC「そうかそうか、セッターも受けないといけないんですね。ちなみに影山選手をねらったりとかされる?」
牛島「セッターを狙うケースはもちろんありますが、影山だとさほど有効ではないですね」
影山「えっ」
MC「影山さんはレシーブが上手いということですか?」
牛島「上手いです」
(影山ワンショット)
MC「カメラさんが影山選手の照れ顔を画角に収めています! どうされました影山選手」
影山「いや……聞いたことねえしと思って」
MC「普段は褒めてくれない?」
影山「っすね」
レギュラー「すっげぇ照れてる!」
レギュラー「テレビの向こうきゃあきゃあ言ってるわ絶対」
MC「牛島選手、そうなんですか?」
牛島「言う機会もないので」
MC「そうですか。ぜひ普段から影山選手のお尻以外も褒めてあげてください!」
レギュラー「ちょっと!!」
レギュラー「掘り返したらダメだって!!」
牛島「褒めてはいません。ただちょっとその……」
レギュラー「手が! お尻の形に動いちゃってる!!」
影山「バカだろアンタ! 次ソレやったら殴りますマジで」
牛島「陳謝する」
MC「当番組、若年層も見ておりますのでその辺りにしていただいて、スパイクお願いいたします!」
影山「いきます」
(牛島、インナーでスパイク)
レギュラー「こえええええええええええ!!!」
レギュラー「すげぇ何今の何今の直角に落ちた!!」
レギュラー「俺絶対この辺に打ってくるんだと思った!」
レギュラー「超前、すげえジャンプ力!」
MC「ありがとうございます! ちなみに、今のは何%くらいのスパイクですか?」
牛島「4割くらいです」
レギュラー「まじかよーーーーー!!」
MC「よろしければもう1球、威力を上げて打っていただいても……?」
レギュラー「バカなの!?」
レギュラー「ちゃんと見てた!? よく言えるね!!」
牛島「……影山が受けるのなら」
影山「え!? 俺ですか」
MC「なるほど、じゃあそっち全員出てもらって、影山さんにサーブレシーブやってもらおうか? 影山選手、よろしいですか?」
影山「いいっすけど……はじくかもしんないんで。離れててください」
牛島「体の正面に打つ」
影山「なら拾います」
レギュラー「よく分かんないけどなんかかっけえ!」
レギュラー「今のヤバかったよ、4割であれでしょ?」
MC「では見せていただきましょう、牛島選手のサーブ、……何割でいきますか?」
牛島「影山なのでもちろん10割です」
レギュラー「影山選手ごめんね!?」
レギュラー「生きて帰って!」
影山「お願いします」
レギュラー「漢だなー!」
MC「では、お願いいたします」
(牛島ジャンプサーブ、影山正面でレシーブ、ボールは高く上がってセットアップポジションへ)
レギュラー「すげえええええええええ!!!」
レギュラー「拾えるもんなの!?」
MC「またきれいに上げて、きれいにセッターのところいきましたね」
影山「イヤ高かったです、すみません」
レギュラー「牛島選手、本気じゃないですか!」
牛島「これくらい影山は取れるので」
レギュラー「信じらんない」
レギュラー「手へいき? 大丈夫ですか?」
レギュラー「あ、そんな赤くなったりしてないんだ」
影山「ちょっとはアレですけど。これずっと受けてたらやばいですやっぱ」
レギュラー「そういうもんなんだねえ」
MC「ありがとうございました、牛島さんのサーブを体験してみようのコーナーでした!」
==
MC「続いて、若き司令塔・影山さんのトスを見せていただきます。影山選手といえば、もうとにかく正確無比だと皆さんね、おっしゃいますけども。この正確無比というのが、われわれ素人だとちょっと分かりにくいんですが、ねらったとおりの場所にトスを上げられるということでしょうか? 牛島さん」
牛島「そうですね。体勢を崩しながらでも、かなり細かく調整してくると皆言います」
レギュラー「待って待って?」
レギュラー「なんで伝聞なんですか」
MC「ちなみに、そのセットアップポジションと言われる場所に立って、どのくらいの細かさで上げ分けているものなんですか?」
牛島「コートは横が9メートルあって、これを1メートルずつに分けてこちらをスロット1、スロット2、向こうをABCと呼ぶんですが」
MC「じゃあ、1メートルごとに……」
牛島「いえ、もっとですね」
影山「全然、ボール半個くらいなら距離も高さも合わせます」
レギュラー「ボール半個!?」
レギュラー「10センチくらいじゃない?」
レギュラー「しかも動きながらでしょ?」
牛島「見ているかぎりだともっと細かいです」
レギュラー「そんなに?」
MC「えー、説明いたします。今から、床にいろんなものを並べます。ペットボトル、缶コーヒー、えー、スティックのり。目薬、小豆」
レギュラー「あずき!?」
MC「これをトスで狙っていただこうという、そういうコーナーでございます」
レギュラー「えっ、無理でしょ!?」
レギュラー「ペットボトルでも大概だって!」
レギュラー「ほんとに何のバミリもないよ!? 好きに並べていいの?」
MC「大丈夫です」
レギュラー「影山選手に聞いてるんだよ!」
MC「失礼しました、影山さん、大丈夫でしょうか」
影山「場所はどこでもいいです。あんま関係ないんで」
レギュラー「いいの? 置くよ!?」
レギュラー「ほんとにええの!?」
MC「置けよ! 早く!」
影山「これ球出しは? 牛島さん?」
牛島「俺が出しますか?」
MC「恐れ入ります、牛島選手お願いいたします。ちなみに牛島選手、成功する確率はどのくらいだと思われますか?」
牛島「どうですかね。普段、地面の高さに合わせているわけではないので、それは気にかかります」
MC「なるほど、スパイカーの手のひらの高さですもんね」
牛島「そうですね」
MC「影山選手、いかがですか」
影山「目薬までは多分いけるんですけど」
レギュラー「いけるんだ!?」
影山「小豆がちっさくて見えにくいんで、ちょっと……まあでも当てます」
レギュラー「まじかー!」
レギュラー「かっこいい!」
レギュラー「あのー、すみません」
MC「どうしました」
レギュラー「このタイミングで言うことやないと思うんですけど」
MC「そうですか、じゃああとにしてくださーい。それでは牛島選手」
レギュラー「ちょっと! 頼むって!」
レギュラー「しゃべらせたってや!」
MC「なんですか」
レギュラー「バレーのユニフォームって、パンツすごく短いじゃないですか」
MC「はい、あとでしっかり伺います」
レギュラー「いやいやいや! 違うんですよ! 牛島選手が影山選手のお尻めっちゃ見たはるんですよ!」
MC「それ今だわ! 何してるんですか牛島選手!!」
牛島「いえ、影山がアンダーを穿いていないのでびっくりして」
影山「ばっ」
レギュラー「ノーパン!?」
レギュラー「影山選手ノーパンなの!?」
MC「影山選手、どうなんですか?」
影山「アンダーは穿いてないですけどノー……、じゃないです。穿いてます」
MC「えーっと、アンダーというのはあのサッカー選手とかも穿いてるピチっとしたスパッツみたいなやつですね。普段試合のときなんかは穿いてらっしゃるけれども、今日は自前のパンツにユニフォームを着ていると」
影山「へいきじゃないですか、別に……スライディングとかしねえし」
牛島「すみませんが下から撮るのをやめていただけないでしょうか」
影山「恥ずかしいこと言わないでください!」
MC「牛島選手、正直その、イメージビデオのような撮り方はしてませんので、大丈夫ですよ!」
レギュラー「あ!」
MC「おい! カメラ、今なんで太ももから舐めた!」
牛島「やめてください」
MC「ちょっとエッチな感じで撮れてるじゃねーか! 牛島さんの懸念どおりでしたすみません!」
レギュラー「イヤ俺ネットで見たことありますよ。影山選手めちゃめちゃ人気あるんですよ。なんか多分、そういう目的で影山選手の写真を収集してる人らがいるんですよ。男か女か知りませんけど」
MC「すみません影山さん、アンダーを穿いてきていただいてもよろしいでしょうか?」
レギュラー「ほんっとすいません!」
影山「牛島さんマジ今日余計なこと言い過ぎでしょ……」
==
(座り席戻り)
MC「いやー、すごかった。ほんとに小豆に当てるとは……スタッフもね、苦し紛れだったらしいんですよ。
影山さんがペットボトルだと楽々いけるだろうっていう話で」
レギュラー「普通に考えたらペットボトルも大概無理ですけどね」
MC「適度な難易度のものが思いつかなくて、どのくらいだったら影山さんが『うーん』ってなるかね、考えてたんだよね」
レギュラー「あれ、どうやってるんですか? 目印とか作ってるんですか?」
影山「いや、感覚です。なんとなくこのくらいって。動いてる人に合わせるよりは簡単です」
レギュラー「へえー! もうよう分からへん世界や……」
MC「小豆、やる前に首傾げてらっしゃいましたけど」
影山「小さいし、変なとこ飛ばすとあぶねえなと思ったんで、止めて上から落とそうと思って」
MC「……はい?」
レギュラー「待って待って分からへん、どういうこと?」
影山「だからその、山なりのボールの落下点で狙うより、こう飛んで、まっすぐ落としたほうが、当たると思ったんです」
レギュラー「は!?」
レギュラー「まっすぐ落とす!? で、できるんですか?」
MC「牛島選手、これはどういうことでしょうか」
牛島「ボールに逆回転をかけると、こういう軌道になって、理論上はまあ落ちるんですが」
レギュラー「はあー、バスケのシュートみたいなことなんや!」
レギュラー「セッターってそんなんやるの!?」
牛島「やらないです」
影山「今ほとんどしないですけど、高校のときすげー必要に迫られてっつうか、トス止めねえといけなかったんで。スパイカー的には打ちづらいんで、やらないですけど今は」
レギュラー「日本の司令塔ヤバイよ……」
レギュラー「バックトスとかもするわけでしょ。どういうこと……こう? 手ェ変なことなりますよ」
影山「なりますけど、打ちたいって人がいたら上げます」
レギュラー「まじですか……」
レギュラー「すげぇ、打ってみたい!」
MC「牛島さんは打ってみたいなぁとか思わないんですか?」
影山「この人は言わないです」
牛島「打ちづらいだけなので。思いません」
MC「お二人の仲は大丈夫ですか?」
牛島「目的を一(いつ)にしているので、大丈夫です」
MC「なるほど、これは安心です! 影山さん、……影山さんどうされました?」
影山「(小声で牛島に)何時にしたんですか? どういうことですか?」
MC「えー、日本の頭脳は大丈夫でしょうか」
影山「それアンダーと関係ありますか?」
牛島「ない。アンダーは穿け」
MC「いやもう何の話をしてるんですか!?」
レギュラー「……グラチャン大丈夫かな?」
(おしまい)